実車評価をお探しの病院関係者様

ひよこ運転教室(以下、当教室)は、千葉県内の10ヶ所以上にわたるリハビリテーション病院と連携し、運転再開に向けた実車評価を交通費無料で提供しています。なお、当教室では、患者様をより充実した支援へと導くため、現在、数施設の新たな連携病院(繁忙期限定でのご利用も可能)を募集しております。また、千葉県内に限らず、全国全域で実車評価や指定自動車教習所との連携に関連するプレゼンテーションや講演会を承っております。

実車評価と停止車両評価

実車評価について
当教室では、実際の車両を用いた評価を通じて、車両感覚や運転中の感情コントロールなどを確認します。また、左足アクセルにも対応しておりますので、右麻痺の患者様の実車評価や運転練習が可能です。評価の際は、病院関係者が後部座席に同乗いたします。なお、指導員は安全運転のアドバイスを行いますが、運転再開に関する評価は行いません。

停止車両評価について
「評価」という言葉を含んでいますが、このプロセスは、安全な乗降や一連の動作を確認するためのステップです。麻痺のある患者様を対象に、停止した車両内での基本的な動作の確認と死角の説明をいたします。

実車評価のマニュアルと料金表

当教室では、指定自動車教習所と同様に、高次脳機能障害者支援マニュアルを活用して実車評価を行っています。

実車評価の料金については、交通費と当日キャンセル料が無料です。通常60分7,700円(税込)で行っていますが、病院との連携により評価コースを決定しているため、一部の病院では120分となる場合があります。また、運転支援の一環として患者様の不安や緊張を和らげるために、新たに「実車評価前の運転練習プランと停止車両プラン」を60分5,500円(税込)で開始しました。なお、このプランを利用した患者様が実車評価で不合格となり、次の実車評価までに自主練習をご希望される場合は、通常料金60分7,700円(税込)のところ、5,500円(税込)で提供いたします。(病院により実施していない場合があります)

実車評価表

上記の支援マニュアルに掲載されている実車評価表は、私が指定自動車教習所に在籍していた当時に作成したものを、某病院が編集を加えて掲載されたものです。
この評価表が全国的な基準として採用されたことを、大変光栄に感じております。現在、当教室では当時の評価表をベースに、さらにブラッシュアップした最新版を使用しております。なお、外来患者様の実車評価や実車訓練(自主練習)の際には、病院関係者様が同乗されないことから、評価表は後日、郵送にてご提供しております。その際は、一目で課題が分かるよう、評価結果をカラー表示にした評価表をお届けいたします。一部のみのご紹介となりますが、どうぞご覧ください。

提携外病院からの実車訓練のご依頼について
以下は、実際に実施した1回目と3回目の評価表の一部です(※個人情報に該当する部分はすべて削除済みです)

【年齢】60代【利き手】右利き【診断名】ラクナ梗塞(右内包後脚)
【事例概要】指定自動車教習所(構内)にて実車評価を実施した結果、運転再開は不可と判断された。その後、ご本人より「慣れない教習所内の道路は複雑で走行が難しく、この結果だけで運転再開ができないことは納得できない。自宅周辺の道路は交通量が少ないので安全に運転できると思うので、もう一度実車評価を見てほしい」との希望があった。これを受け、当教室にて実車訓練(1回120分)を実施。訓練により運転技能の改善が認められた場合に限り、指定教習所で再評価を行う予定である。

【1回目 】
軽度の運動麻痺があるとのことでしたが、ハンドル操作に大きな問題は認められませんでした。一方で、左方の車両感覚に不正確さがあり、判断力および集中力の低下も運転中に見られました。(安全運転度:緑 → 黄 → 青 → 赤 の順)また、病識欠如は「なし」との引継ぎがありましたが、運転再開への意欲が非常に強く、短所を指摘しても、「頑張ります」「大丈夫です」と精神論が先行する傾向が見られました。そのため、指摘に対してもご自身の現状や運転上の課題を客観的に受け止めることが難しい様子で終了となりました。

【3回目】
こまめに休憩を取りながら取り組んだことで、集中力の向上が見られました。今回は失敗場面をパソコンで客観的に振り返り、ご自身の視点と危険状況を確認しました。その際、ご本人からは「危険な瞬間を見ていなかったです」との発言があり、自身の見落としを冷静に振り返る様子が見られました。対策として、「危険を感じたときは減速や停止を考える」「集中力が切れないよう、言葉に出して確認する」といった工夫を話し合いました。以降は、ご本人の言いやすい言葉で「左後方ヨシ」「歩行者なし」などとコメンタリー走行を実践しながら、運転内容に改善が見られました。評価表についても、1回目は赤や青が多く見られた項目が、3回目では緑が増加しており、左方の車両感覚含め、全体的な安全運転度の向上が確認できました。なお、4回目の訓練をもって実車訓練を終了し、その後、指定自動車教習所での再評価にて見事「合格」となりました!

以上のように当教室では、病院の方針により正式な提携関係は結んでおりませんが、必要時に限り実車評価を受託する体制(非提携型支援関係)を整えております。また、千葉県内外を問わず、今後他教習所との実車評価を検討されている病院関係者様に向けて、一部有償にてプレゼンテーションも実施しております。(例:教習指導員への説明の仕方、教習車に同乗する際の注意点、動画の撮影方法など)ぜひ、多様な場面で当教室をご指名・ご活用いただけますと幸いです。

実車評価までの流れ

普通二種免許保持者の実車評価について 当教室では、高次脳機能障害支援マニュアルに基づき、第二種免許が必要な職業ドライバーの方については、通常の実車評価に加えて「疲労」「集中力の低下」「旅客の急な指示への対応」を評価しておりますが、今後は周囲が明らかに安全な状況でのみ「旅客の急な指示への対応」の評価を実施いたします。また、受講者が慌てないよう、事前に急な指示を行う旨を報告いたします。安全が確保できない場合には、この指示を行わない方針です。関係者様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

実車評価のキャンセル料と車両保険

当日キャンセルは無料ですが、できるだけ早めにご連絡いただけますようお願いいたします。

ご退院後に運転を再開したい方へ

ご自宅から教習車を利用して運転練習ができます。また、左足アクセル車(免許条件変更)や旋回装置、左ウインカーなど、特別な装備のある車両をご用意しております。お客様の状況に合わせた練習が可能ですので、お気軽にご相談ください。

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